

1962年のデビュー以来、その基本スタイルを変えることなく現在まで受け継がれている通称“サード”。西部の匂いを漂わす無骨なセカンドからのフルモデルチェンジによって誕生したこのジャケットは、立体裁断されたデニムパーツを複雑に組み合わせることで、フィット感を高めたスタイリッシュな一着です。ボディラインに沿うような身頃のシェイプ、胸ポケットから裾に掛けてのV字ヨークなどはその象徴であり、ファーストやセカンドと比べて若干長めに設定された着丈により、都会的で洗練された表情を伺わせるのが特徴です。A.W.Aではロープ染色で染め抜いた糸を、旧式力織機で織り上げた13.5オンスのセルビッジ付きオリジナルデニムを使用。縫製糸にもヴィンテージさながらの質感と優れた強度をもち合わせるコアヤーンを使い、オールドミシンのユニオンスペシャルを随所に取り入れています。また当時にならって「212」や「222」よりも着丈をやや長めにすると同時に、身幅や腕回りを少し細めにアレンジすることで、サードジャケットならではのシャープさを引き立てました。